激動の10日間。
グリースより以前に勤めていた
ライブハウスのシェフが
事故で亡くなられたんです。
まだ44歳の若さでした。
あまりにも突然のお別れ。
最初に電話で知らせを聞いたときは
すぐに信じられず
まるで夢を見ているみたい
ていうか
自分が自分じゃなくなったみたいな感じでした。
そしてそのフワフワした感覚は数日間続き、
いよいよ告別式当日。
受付を済ませ会場に入ると、
いきなり祭壇に置かれた彼の遺影が
目に飛び込んできて
そこでハッと目が覚めてすべてが
現実になりました。
涙が次から次へとあふれてくる。
こんなに悲しい涙は何年ぶりだろう。
最近うれし泣きすることはあっても
悲しくて泣くことはなかった。
涙の種類があまりにも違いすぎる。
そして初めて気づいた。
『もう2度と会えない・・・』
そう思った瞬間に、無性に会いたくなって、
しゃべりたい事がどんどん浮かんでくる。
どんどんどんどん浮かんでくる。
どんどんどんどん・・・
叶わないとわかってるのに。
そしてとうとう最後のお別れ。
棺にたくさんのお花と一緒に横たわっている彼は
まるで眠っているようでした。
そんな彼に、
言いたいことはたくさんあったのに
結局言えたのは
「ありがとう」の一言だけでした。
それがすべて。
彼と一緒に働いた期間はたった1年と
短い時間だったけど、
本当にたくさんのことを教えてもらった。
最初はロン毛の茶髪で日焼けしてて
どっからどう見てもサーファー。
すごくチャラチャラしたイメージ。
だけど料理や仕事に対する考え方は
真剣そのもので。
ホールと厨房の連携プレーの大切さを
よく語り合ったっけ。
そしてとにかく何を食べても美味しかった。
特に1切れ500円もする名物のカツサンド。
初めて食べさせてもらったときの感動は
今でも忘れられない。
そしてまかないのカレーは今でも
私の中のベスト1。
いっつもお持ち帰りしてたなあ。
それから緊張してうまく歌えない私に
「のりえ、かたすぎやぞー!もっとリラックスしーやー。」
っていっぱい励ましてくれた。
まるでお兄ちゃんみたいに。
本当にあたたかい優しい人だった。
何回も助けてもらいました。
ずーっと忘れません。
本当に本当にありがとうございました。
心からご冥福をお祈りします。
天国でも美味しいカツサンドいっぱい作ってネ。
さあ、そしていつまでも悲しんでばかりは
いられません。
この10日間本当にいろんな事があって
いろんな出会いと別れ、再会によって
私の人生も新しい方向に動き始めました。
おかげでやーーーーっと、
ブログを書く気にもなれたし、
報告したいこともたくさんあります。
それはまたおいおいと・・・
とにかく今は、
明日が来ることに心から感謝。
そして
お世話になった彼の分も
応援してくれるまわりの方のためにも
何より自分自身のためにも
上を向いて歩こう。
涙がこぼれないように。



